短鎖脂肪酸には、脂肪細胞が糖質や脂質を取り込むのを抑える働きがあると言われています。つまり、太りにくくなるわけです。

短鎖脂肪酸は、腸内細菌が食物繊維を発酵する際に産生されます。私は野菜を大量に食べているので、短鎖脂肪酸の産生量も多いでしょうから、太れない原因はこれかもしれません。だとすると、この短鎖脂肪酸が主なエネルギー源である草食動物が適度な脂肪を有しているのはなぜなのでしょうか?

私の場合、糖質は、脂肪細胞に取り込まれにくいのであれば、血糖値に異常がないことから、エネルギー源として使われていると考えられます。これまでに、野菜や果物をたくさん食べると、解糖系(糖質からエネルギーを作る経路)がしっかり働くようになると書いてきました。自分自身の経験や他人を観察した結果からこのような考えに至ったのですが、短鎖脂肪酸に解糖系を刺激する作用があるのかもしれません。

短鎖脂肪酸はエネルギー源でもあるわけですが、私の経験――糖質を大量に食べても太れないこと――から、短鎖脂肪酸よりも糖質が優先的に使われるように思います。上記の草食動物についてですが、草食動物は糖質をほとんど食べないでしょうから、短鎖脂肪酸は、しっかり使われることによって、その血中濃度はあまり高くならず、そのため、適度に脂肪をつけることができるのかもしれません。

糖質制限などによって糖質が不足すると、必要な糖質は体内で作られるわけですが、その際にケトン体も作られます。ケトン体は短鎖脂肪酸の一種です。

糖尿病の人が糖質制限を行うと、当初は血中のケトン体濃度が極度に高くなり、尿にケトン体が出てくるようになるそうです。しかし、しばらくすると、体がケトン体を使うことに慣れるためか、ケトン体の濃度はある程度の値で落ち着くようです。糖尿病は、エネルギーの代謝に異常がある状態なわけですが、短鎖脂肪酸の一種であるケトン体の作用で、エネルギーの代謝が改善するのではなかろうか。ケトン体をエネルギー源として使えるようになること自体が、ケトン体の作用と考えられなくもない。

糖質制限で痩せられる理由は、糖質を作るのに大量のエネルギーが必要だからだと言われていますが、ケトン体による脂肪細胞肥大化抑制作用の方が大きいことも考えられるのではなかろうか。

太れないで困っている私についてですが、

糖質制限

短鎖脂肪酸をしっかり使う

血中の短鎖脂肪酸濃度が低下

太れる♪

となるのでしょうか?

ピーナツバターで体重を増やせたと書いてきましたが、落花生は、短鎖脂肪酸になりやすい水溶性の食物繊維が少ない割に高カロリーなのがいいのかもしれません。